2011年11月22日火曜日

さらりとしたアジアンな空気が漂う空間

「引っ越しして落ち着いたからお茶でもしにこない?」

と誘ってくれたのは、ベトナム系フランス人のマダム、Dangさん。

実は引っ越す前は、うちのとなりに住んでた元隣人なのです。


このDangさん、今をときめくメゾンであるCarven(カルバン)のメカニシャンとして

ご活躍されています。

ガーデニング好きなDangさんの新居には、どこもかしこもお花が飾られています。


大きな蘭のお花とジャスミン茶。

どこかモダンながらも同じアジア人の私には落ち着いた空間でした。


大きな赤い壁には昔の写真も。


Dangさんは、Louis Vuitton, Chloe, Yves Saint Laurentを経た後、

カルバン社のリニューアルと共に入られたそうです。

デザイナーのギヨーム・アンリ氏とは、立ち上げた最初のチームで

共に頑張ってきたので戦友でもあり、息子のような存在で温かく見守っているよう。

「この間チームみんなでホームパーティをした時、ギヨームは生春巻きの作り方に

はまっていたわ。彼はとっても好奇心旺盛な人。性格も穏やかで実力もある、

大きなデザイナーはみんなこうでなくちゃ。

彼もきっともっともっと売れっ子デザイナーになると思うわ。」

イチからスタートしたリニューアル時から、今は500社のクライアントにまで

なったカルバン。

「前みたいに冗談を言い合ったりする時間がなくなったのは少し残念ね。」

というDangさん。

元々大好きなカルバンですが、作っている方々みんなも仲良く穏やかなチームで

さらに魅力的なブランドだと思いました。

玄関には愛娘の結婚式の写真や孫の写真。

旅先で買ったマトリョーシュカをはじめ

自分の好きな空間がぱーっと広がっています。

愛犬のニノも新居に満足な様子。



2011年10月23日日曜日

Diane Arbus@Jeu de Paume

10月18日、ついこの間から

チュイルリーにあるミュゼ、Jeu de Paumeではじまった

大好きな写真家ダイアン・アーバスの展覧会を

観に行ってきました。



はじまってまだ3日も経っていない金曜日の午後、

天気も良かったので、みんな考えることは同じなのですね〜。

案の定、並んでいました。





よく、フランス人は並ばないって言いますが、

美術館に関しては、みんなよく並ぶ気がします。

でも1ヶ月前から楽しみにしていたし、絶対に見たかったので

並びましたよ〜私も。

いつもはこの美術館、よくコンテンポラリーのインスタレーションを

やっているので、正直なところダイアン・アーバスの作品の

ほんの一部しか来ないだろうと思っていたら、大間違い。

1階から2階にかけて、初期の作品からセルフヌードポートレイト、

使っていたカメラまで、とっても!見応えある展覧会でした。

60年代のHarper's Bazaar、Esquireのために撮影した有名人の

ポートレイトは、マダム・グレやマルセル・デュシャン、マストロヤンニ

と当時を思わせる著名人の作品も。


どの作品も、不思議な世界。

それが一見普通のポートレイトだとしても

彼女の独特の視点から見た世界。

でもわざとらしさがなくて純粋な写真。


60年代の良き古きニューヨーカーたち。

自由さから優雅さをも感じます。



一つ一つ、じっくり見入ってしまいます。

ついつい時間を忘れ、ダイアン・アーバスの世界を堪能した後、

すぐ近くの『とらや』へ。



美術館で購入した写真集とともにごま大福に舌鼓み。

2011年10月5日水曜日

デッサン

私たちは、ヌードデッサンの他にも

コスチュームデッサンというクラスメイトがモデルをしあって

デッサンする授業があります。

自前の服装もあれば、先生たちがスタイリングして

学校がコレクションしているドレスを着せてヘアメイクまで

即席でする場合もあるので、いつもこの授業は、ワクワクして

楽しいのです。



友達のAlimou君もオニューのルブタンシューズと

お自慢のレザージャケットで登場しました。



スタイルが良くてうらやまし〜!

出来上がりは彼へプレゼント。

2011年9月28日水曜日

イット・カフェ

今日のパリは、もう9月末だというのに

夏のように暑かったです。

街でもタンクトップやノースリーブのワンピース

を見かけるほど。

ちょうど1年前の今頃は、ジャケットを羽織っていたので

もっと寒かったと思います。



そんな天気の良い今日の午後、

カフェで1杯お茶してから帰宅しようと、

学校の帰りに東京時代からの近い知り合いに会ってきました。



オリビエ(左)は、トニー&ガイのトップヘアスタイリスト。

彼は、東京に7年住み、去年フランスに帰って来たばかりで、

東京ではDJとしても活躍していました。スローな話し方は、とっても落ち着いていて

誰からでも好かれる人気キャラです。

パトリック(右)は、Patrick Stephanというブランドをやっているデザイナー。

Mr.パール氏に師事していたこともあり、レザーを中心にした

とてもフェティッシュなものを作っています。

彼も東京に住んでいた経験があり、私はよく展示会に行っていました。

アーティスティックな人で、とってもサンパ。



明日からパリコレが始まるので、2人とも大忙しの様子でした。



ところで、お茶したマレにあるCafe Charlotは、

いわゆるお洒落な人のイット・カフェ。

見た目は他のカフェと何ら変わりないのですが、

そういえば、私の周りのお洒落な人は

みんなこのカフェでお茶しています。

きっと場所というのもあるのでしょうか。



Cafe Charlot
38 Rue de Bretagne 75003

2011年9月27日火曜日

私の学校

学校が始まって、早2週間。



すでに簡単なグループ課題を2つ終えて、

ファッションウィークを迎えようとしています。



私の学校であるステュディオ・ベルソーは

1学年に80名ほどのとっても小さな学校です。



3年制ですが、実質学校で授業を受けるのは2年、

3年目はインターンの1年。

だから今年は、私にとって学校で勉強できる最後の年です。

小さな学校なだけに、みんな先生共に仲良し、ではありますが、

とても厳しい学校でもあります。(毎度の講評で泣く子もでるほど...)

学校全体をキリモリするのは、推定80歳(?)になるディレクトリスのマリー。

特にスティリスムに関しては、どのようにしてリサーチからものづくりに

発展させるか、いかにクリエイティブではあるけれどシックで奇抜なものではない、

プロフェッショナルなものを提案できるかを、フランスのモード界40年以上のキャリアを

活かし、私たちに教えてくれます。




パターンを教えてくれるミカエルは、数多くのメゾンで活躍をしているプロのモデリスト。


みんなとっても勉強熱心、モードに熱い人たちが集まっています。

ただお洒落が好きというだけではなく、一人一人しっかりとスタイルも持って

自分のカラーを作品にしていく人たちが多いといった感じです。



2年生は、もうポートフォリオのための授業のプログラミング。

1つ1つの課題を大事にこなしていかないと

あっという間に卒業してしまいそうな予感......;(

とりあえずクリスマス休みまでノンストップ。

今年も頑張ろうと思います!


2011年9月17日土曜日

週末アヴィニョン

9月に入って、パリはすっかり秋模様、涼しくなってきました。

お店のショウウィンドウもニットやファーコートに衣替えです。




さて、学校も始まり課題どっさりですが、

先週末は、南仏、アヴィニョンに行ってきました。



パリとは違って、太陽がさんさんと照り気温もまだ30度前後。

駅の近く、歌にもなっている有名なアヴィニョンの橋から

車で約1時間、山の上にある友達の実家に滞在させていただきました。

広ーくて、南仏らしいとってもかわいらしいおうち。





広くてお庭にプールもあって思わずスイスイ

壁の色やファニチャー、広々とした空間がとってもお洒落ですよね。



実は、なぜ来たかというと、ここの住人である

友人のご実家のご両親は、小さなオリーブ畑を持っていて

毎年、100%BIOのオリーブオイルを作っています。

それで、去年、週末を使ってオリーブ収穫のお手伝いをしに

きたので、そのオリーブでつくったオリーブオイルを

取りにきたのでした。

去年の冬にオリーブ収穫をした模様。

12月のクリスマス前で南仏でもとっても冷えた日でした。




で、このオリーブたちで出来上がったオリーブオイルがこちら。


出来上がったばかりのオリーブオイルは

格別、とってもいい香り:)

パリに大切に持って帰りました。

2011年9月9日金曜日

ファッションナイト

長〜い夏休みが終わり、

ついに昨日から学校が始まりました。

久しぶりに先生やクラスメイトと会ったり、

新入生がいたりして、フレッシュムードいっぱいの

新学期。

早速課題も出て、さーて今学期もがんばるゾ! と

思っていた矢先、友達から誘われ、今夜は

大きなファッションの祭典、『Vogue Fashion Night』に

行ってきました!


これは、モード誌Vogueが主催しているショッピング・イベントで

ブランドが立ち並ぶモンターニュ通りのほとんどのビッグメゾンが

18:00〜22:00までそれぞれイベントやお買い物ができるというもの。

いつもとは打って変わって、今夜はお祭り騒ぎでした。



ラルフ・ローレン前。
どうやらヴォーグ編集長のエマニュエル・アルトさんがいるらしく、すごい人ごみです。



シャネルは、お店の前に100人ほどの長蛇の列ができていました。




うさぎやパンダも登場。みんな片手にシャンパングラス片手に

記念撮影しています。


Vogueの車もあちらこちらで走っていました。

人ごみに加え、車も大渋滞。


ESCADAではライブペインティング


どこも人でいっぱいになった通り。

おしゃれな人たちがたくさん集っていました。



フェラガモ2階にて、最後に1杯。

一緒にいったマティルダと素敵なものをたくさん見て、

ほろ酔い気分で帰宅しました。